こんばんは!のぶをです。
私は執行役員という立場で、第一子が生まれたとき育休を取りませんでした。それでも今、男性育休は可能なら取るべきだと思っています。
今日は、私の人生観を大きく変えた出来事である「子育て」と、今社会でも注目されている「男性の育休」について、私自身のケースと本音を詳しくお話ししたいと思います。
最近は法改正もあり、男性も育休を取りやすい社会になりました。
2022年の改正育児・介護休業法では、企業に従業員への取得意向の確認が義務付けられ、「産後パパ育休(出生時育児休業)」も新設されました。
そんな中、私は2024年1月に第一子である娘を授かりました。立ち会い出産でしたが、あの時の震えるような感動は一生の宝物ですし、初めて娘を抱き上げた時の、壊れそうなほど繊細で、それでいて確かな重みを感じた喜びは、何物にも代え難いものでした。
執行役員という立場と、育休を取らなかった「真の理由」
最近は父親である私のような立場でも育休を取る選択肢がありますし、会社も制度を整え、取得を推奨してくれていました。しかし、結論から申し上げますと、私はその選択をしませんでした。
当時、私は執行役員というポジションにあり、重要なプロジェクトの責任者を任されていました。「仕事が忙しくてそれどころではない」という、いわゆる仕事優先の考え方に見えるかもしれません。しかし、私の本心は少し違っていました。
私は、このプロジェクトを自分の会社員人生の「集大成」にしようと決めたのです。
この仕事を完璧にやり遂げることで、これまでのキャリアに自分なりの「けり」をつける。そして、その後は妻と娘、家族3人での生活を何よりも充実させるために、会社を早期退職する――。
この大きな決断を下したからこそ、私はあえて「その時の仕事を最後までやり切る」という道を選びました。お陰様でプロジェクトは無事に完了。30年以上情熱を注いで勤め上げた会社に対して、やり残しはないと感じることができました。
飛び回る日々の中で、自分なりに捧げた育児の時間
とはいえ、当時は本当に激動の日々でした。
週の3分の1、妻の体感では「半分くらいは家にいなかったのでは?」と言われるほど、出張で日本中を飛び回っていました。気がつけばJALのプレミアステイタスになっていたほどです(笑)。
しかし、私は「仕事が忙しいから」と言い訳をして、育児を妻に丸投げすることだけはしたくありませんでした。出張から戻った日は、朝の貴重な時間を使って娘のミルクを作り、着替えをさせ、夜は可能な限り定時で帰宅して娘をお風呂に入れました。
娘は幸い夜泣きが激しい方ではありませんでしたが、夜は私が娘のベビーベッドの隣で寝るようにしました。少しでも妻の睡眠不足を減らし、彼女の心身の負担を軽くしたかったのです。
後になって妻から「育児当初、あなたへの不満はなかったよ」と言ってもらえたときは、心から安堵しました。限られた時間の中でも、誠心誠意向き合ってきたことが少しでも伝わっていたのなら、これほど嬉しいことはありません。
経験したからこそ言える。「育休は、可能なら取るべき」
自分自身は育休を取らずに乗り切った私ですが、今、当時の自分やこれからパパになる方々にアドバイスをするなら、間違いなく「可能であれば育休を取るべきだ」と答えます。
その理由は、大きく分けて二つあります。
1. 妻の負担を減らし、一生の信頼を勝ち取るため
育児というものが、これほどまでに過酷で、終わりなき重労働であることは、実際に身をもって体験しなければ分かりませんでした。
私は当時東京住まいで、幸いにも妻の実家の神奈川から義母が泊まり込みで助けに来てくれました。最初の1ヶ月、家事の手伝いや、何より育児経験者がそばにいてくれることは、メンタル的な不安を解消する大きな支えになりました。
しかし、もし私のような転勤族で、周囲に頼れる人がいない「孤立無援」の状態で妻が一人で立ち向かっていたとしたら……。想像するだけで恐ろしくなります。この最も過酷な期間に、夫がどれだけ寄り添い、共に戦えたか。それが、その後の長い夫婦生活を円滑にできるかどうかの分かれ目になるといっても過言ではありません。
2. 娘との二度と戻らない「今」を共有するため
0歳の娘と過ごす時間は、決して取り戻すことができません。
もし将来、兄弟姉妹ができたとしても、その子自身の「0歳の時間」は一度きりなのです。今でも妻と「あの頃の娘はああだったね、こうだったね」と話すことがよくあります。その思い出の中に、自分が当事者として存在していることは、何にも代えがたい財産です。
また、子供に懐かれるかどうかは「単純接触回数」で決まる面もあると思っています。パパとして好かれたいのであれば、やはり物理的に一緒に過ごす時間は重要です。妻の友人でも、育休を取ったパパは子供に好かれすぎて、ママよりもパパ派になっている子もいると聞きました。それほど、この時期の関わりは濃密なのです。
「やらせてもらっている」という、今の私の思い
現在は役職も外れ札幌に異動となり娘との時間を大切にする生活を送っています。
今、私が担当している家事分担は以下の通りです。
• 朝の娘の保湿と着替え
・朝のゴミ出し
• 夕食時の皿洗いとお風呂掃除
・娘との入浴
• 休日の妻と私の食事作り
これらを「大変だ」と思う方もいるかもしれませんが、私にとっては違います。むしろ、これらを「やらせてもらっている」という感覚なのです。
妻は平日はもちろん、私の食事も毎日作ってくれていますし、娘の食事管理もすべて妻が担当しています。
特に今の時期、札幌は厳しい雪の中です。そんな中でも、晴れた日には娘を公園に連れて行き、言葉を教え、着替えや食事、水分補給までを「自分でできるようにさせる」という、根気のいる「教育」をすべて妻が担ってくれています。
たまに道内での出張から帰ってくると、娘が話す言葉が増えていたり、昨日までできなかったことができるようになっていて驚きます。その成長のすべては、妻が日々積み重ねてくれた努力の結晶です。妻には感謝しかなく、本当に頭が上がりません。
最後に:育休のススメ
皆さんそれぞれに仕事の状況や立場があるとは思いますが、私は「許される環境であれば、ぜひ育休を取るべきだ」と強くお勧めします。そして、今まさに育児に奮闘しているパパたちを心から応援しています。
積極的に育児に関わることは、単なる「手伝い」ではなく、人生経験の中におけるかけがえのない「宝物」になります。
正直に言えば、以前の私も「育休なんて…」と思っていた側の人間でした。
でもそれは、育児を知らなかったからです。育児の本当の大変さを知らず、この時間の貴重さを理解していなかった。
かつては毎晩のように飲み歩いていた私が、今では全く飲みに出たいと思わなくなりました。とにかく、一刻も早く家に帰りたいのです(笑)。
このような考えに私を根底から変えてくれた妻と、娘には感謝の気持ちでいっぱいです。
そんな私が、明日は有給休暇をとって、娘の「プレ幼稚園の見学」に行ってきます。
かつての私なら、平日に幼稚園見学に行くなんて想像もできなかったでしょう。このレポートはまた後日、改めて。
ではまた!


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